2010-01-01から1年間の記事一覧

オタク的モチベーションで社長はなりたつか

私は社長である。社員もいる。私と専務以外で6名である。6名は社員だ。社員はみな若い。社員の平均年齢は26歳である。そんな若者たちがひつじ書房という会社を支え、回し、動かしている。会社というのは何で動くのだろう。会社はあるミッション(目的)があ…

書籍流通に根本的な変化をもたらす可能性?

うーん。私がひねくれているのかも知れないが、事前情報があれば、返品は減るのか?非常に甘い。この時代にこういうことを言っているのは20年遅れているのではないだろうか。このコピーは、大丈夫か、出版学会。 ひつじ書房は、出版業界で一般的に言われてい…

ギデンズは、26年前学術出版社を作っている

民主党過半数割れに思うこと。 民主党の提案している<新しい公共>の元になっている「第三の道」を提唱したアンソニー・ギデンズは、今から26年前、1984年にPolityという社会科学系の学術出版社を作っているんですね。 みんなの党躍進といいますが、小泉政…

季節の変わり目

土用というのは夏の意味ではなくて、季節の変わり目という意味だったんですね。wikipedia「五行思想」から土(土行) 植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。

「書店は必要悪か」と問いかける

福嶋聡さんの「書店は必要悪か」と問いかける文章が面白い。ジュンク堂書店公式サイト WEBほんのしるべ ジュンク堂書店難波店店長の福嶋聡による寄稿 書店の役割・紙の本がもつ「いのち」http://www.junkudo.co.jp/hon_inochi.htmlしかも、『フリー』に対…

国文学研究が売れず、まだ国史研究が売れるのはなぜか?

国文学研究が売れず、まだ国史研究が売れるのはなぜか?国文学研究は日本文学研究と呼んでもいいし、国史研究は日本史研究と呼んでもいい。かつて、それこそ元禄時代の学術出版が勃興した時、古典文学の注釈書的な書籍の出版は大きく花開いた。国文学研究は…

須原屋市兵衛

【記憶のため】『江戸の本屋さん』(今田洋三 平凡社ライブラリー)を読んだ。 http://www.amazon.co.jp/dp/4582766854/杉田玄白の『解体新書』を出版し、建部清庵の『民間備荒録』を出版した須原屋市兵衛という出版人に注目したい。江戸浅草善龍寺が菩提寺…

メモ 学術出版を起動する記憶 柳枝軒という出版社

江戸時代、17世紀のはじめごろから、1600年代前半にに学術出版が、勃興したらしいということを聞いた。大坂夏の陣のあった1610年代に仏教書出版の法蔵館が、丁子屋という名前で創業している。仏教書出版以外だと、柳枝軒という出版社が、あり、創業者を茨木…

どこで読むのか

先日お目にかかった女性の研究者の方が、子育て中で、お子さんのサッカーの試合で、(紙の)本、専門書を一人で読んでいるというのは難しいが、kindleなら、(暇つぶしに遊んでいるように見えるので)中身が専門書であろうと、端末を操作している、という方…

移民政策研究、第2号

春原憲一郎 編『移動労働者とその家族のための言語政策 ー生活者のための日本語教育』A5判並製 定価1,600円+税 ISBN 978-4-89476-387-6『移民政策研究』第2号にて書評で取り上げていただきました。

ウェルメイドの解を探したくなる

1冊の書籍を出す場合、理想を言うなら、1つの筋が通っていることが望ましい。作る場合に、著者が複数であっても、なるべく議論をして共有する部分とそれに対立する部分をきちんと踏まえて個々の論文は書いてもらい、その上で1冊にまとめるというのが理想で…

補助金は消費税不課税取引

補助金は消費税不課税取引です。以下の国税局の資料をご覧になればわかります。 一部の大学で「請け負い」として扱う書類を作っているようですが、それは間違いですので、記しておきます。 大学が、大学の出版物として出版社に発注するということがあれば、…

私は「動的論文」と呼びたい

昨今では「電子書籍」ということが新聞などを騒がせています。新聞の論調は、どうも実質がなく、これまでの書籍というものについてあまりよく認識できていない論調であると感じています。ある電子書籍の自称ジャーナリスト先生は、文字だけ読めればいいじゃ…

ニューヨーク公共図書館危機

ニューヨーク公共図書館危機 Don't Close the Book: Help #SaveNYPL from the harshest funding cut in its historyhttp://bit.ly/dudVFKニューヨーク公共図書館を救おう 図書館が過去最大の予算カット 37ミリオンドルの削減●10個の分館が廃館になる ●6日開…

『ガイドブック日本語文法史』に乱丁のある本が見つかりました。

『ガイドブック日本語文法史』に乱丁のある本が見つかりました。申し訳ありません。お取り替えします。著者の先生から、献本をいたしまして、受け取られた方から、お電話をいただきました。「本の中に違う本が入っている」ということでした。電話を受けまし…

Prospective Clients

未来のお客さんProspective Clients MIdpointに北米での流通を断られたので、別の流通業者さんとしてPerseus Distributionにメールを送りました。その連絡先が書いてあったところにあったことばが、上記の未来のお客さんということば。なかなか、ではないか。…

15年ぶりの水族館劇場

白山下を越え、駒込、駒込大観音境内特設蜃気楼劇場、水族館劇場へ参りました。水のスペクタクルは圧巻でした。今週で終わりですので、見に行くことをおすすめします。一見の価値あり。4000円でも十分に満足できると私は思います。写真は公演が始まる前の野…

反省 ことばが乱暴

6月になりました。あと少しで、今年も半分終わりである。反省しないといけない。気が短くなって、ことばが乱暴になっている。猛省。猛省。キーボード打つくらいでは反省できない。筆圧が、猛省には必要だ。私は、腐っても社長で、かつ新人教育係でもあるので…

産経新聞にて紹介 清国人日本留学生の言語文化接触

産経新聞にて『清国人日本留学生の言語文化接触』紹介していただきました 【手帖】嘉納治五郎生誕150年で出版 2010.5.30 08:16柔道の父・嘉納治五郎は日本語教育、国際交流にも貢献。創設した弘文学院では留学生の魯迅らも学んだ。嘉納の生誕150年を記…

説得力

非力を感じます。あーあ、説得力がない。事前にできるだけ説明するようにしているのだけれども、うまく通じないことがある。分かっている人には通じて,分かっていない人には通じないとしたら、要するに通じないということになってしまう。とはいえ、毎日、…

日本語教育の修士の方々、研究職に就かずとも研究を続けて欲しい

今回はいささか愚痴モードです。日本語教育の修士の方々、研究職に就かずとも研究を続けて欲しいなあと。 早稲田大学で日本語教育学会が開催されました。それなりに盛況であったと思いますし、展示した書籍も動いてくれた。日本語教育学会は、本が売れてくれ…

ひつじ書房創立20周年を活版印刷で刷りました

ひつじ書房創立20周年をあらわす文字たちとロゴを活版印刷で刷りました。

仕分け24日 日本語教育振興協会

日本語教育振興協会について仕分けが24日行われる。ネットで検索するとアサヒコムの記事が出てくる。余剰金が多いということで、取り上げられるのをさけるために、基金にした、ということが書かれている。これは昨年の末の記事である。その後、どうなったの…

残念なり方言研究会 研究書を売る機会は重要

残念なり方言研究会 いつも学会に行って本を展示することをしています。その学会で展示することを目指して、日程をやりくりしたり、作業を追い込んだりして本を作ると言うことも多くあります。 本を展示して、手に取ってもらって、買ってもらうというのは、…

あんばいさんの記事

無明舎さんの週刊んだんだニュースより。売上げが例年より上向いていらっしゃるとのこと。お互い頑張りましょう。 バタバタ、アタフタの日々です(略) それにしても今年は刊行点数が多くなりそうだなあ。例年より少しだが売れ行きも上向いている。書店の力…

近世文学会参加記―知識と学問をになう人びと

近世文学会参加記 近世文学会に参加して思ったのは、文学だけで学会がなりたつのだろうか、とのこと。歌舞音曲やら出版流通やら、商業史や知識史、学問史、売春の歴史、などさまざまな「近世」にまつわる諸領域が合同で集まらなければ、「近世」について議論…

塙 保己一を学術出版人として記念する会を作ろう

塙 保己一 (はなわ ほきいち、延享3年5月5日(1746年6月23日) - 文政4年9月12日(1821年10月7日))は、江戸時代の国学者。 生誕であれば6月23日で、周忌であれば、10月7日ということになる。

在庫資産について

▲▲紙業 原則的に書籍・カタログ類は、低リサイクル性の古紙ですので「雑誌もしくは上見当B」に該当し、買取金額は少なくなっております。多くのケースで買い取りではなく、有料での回収サービスですので、ご了承下さいませ。古紙買取単価表(2009年) (1k…

忘れられた日本人英訳版

『忘れられた日本人英訳版』が出た。 宮本常一である。私は中学生の時にNHKの放送講座(?)で、宮本常一さんの講座を聴いて面白く思ったものだった。ちなみに森野宗明先生の『伊勢物語』と水原一先生の『平家物語』も聞いていた。 それはともかく、『忘れら…

日本文学研究者の方へ

日本文学研究者の方へ 日本文学研究者の方向けカタログに書いた文章です。 ひつじ書房は、言語学の出版を20年行ってきましたが、これからは日本文学研究の研究書も刊行したいと本気で考えています。 言語学の出版社としてこれまで歩んで参りましたので従来の…