日本文学研究者の方へ

日本文学研究者の方へ


日本文学研究者の方向けカタログに書いた文章です。




ひつじ書房は、言語学の出版を20年行ってきましたが、これからは日本文学研究の研究書も刊行したいと本気で考えています。


言語学の出版社としてこれまで歩んで参りましたので従来の国文学研究書の出版社とはひと味違った出版を行いたいと考えています。


文科系の研究は行き詰まっているかのように言われていますが、文学の問題は、いつも新しい課題を抱えています。たとえば、電子書籍というものが注目されていますが、文字列とテキストとは同じものなのか、文字列をブラウズすることとテキストを読むと言うことは同じ体験なのか、twitterなど誰もが発言できるようになるという人類史的に新しい事態の中、読み・書くという体験の意味はどうなるのか、これらがもし違う体験であれば、文学的経験というものは違ったものになるはずで、その意味するものは何なのか、などなど、新しい学問的な課題はどんどん生み出されています。だから、文学研究は死にはしないのです。ひつじ書房は、人文的諸研究との連携とそこへの発信を可能にする研究を目指したい。若い研究者の方の新しい研究に出会えることを願っています。


研究書を出すことを考えている方からの提案を受け付けていますので、どうぞご相談下さい。5月から8月はオープンオフィスと銘打った相談の機会を設けています。ご相談の上、科研費研究成果公開促進費の申請の手伝いもいたします。若い方で、はじめて応募するという方でも、申請書の書類の書き方をお教えします。オープンオフィスにつきましては、以下のURLをご覧下さい。


http://www.hituzi.co.jp/openoffice/

(制作中)