オタク的モチベーションで社長はなりたつか

私は社長である。社員もいる。私と専務以外で6名である。6名は社員だ。

社員はみな若い。社員の平均年齢は26歳である。そんな若者たちがひつじ書房という会社を支え、回し、動かしている。

会社というのは何で動くのだろう。

会社はあるミッション(目的)があり、その目的にかなった商品・製品を売って、売上げをたて、その売上げから、製造原価を引き、社員の給料や家賃などのいわゆる販売管理費を引いて、プラスであれば、利益をだしているということになり、目的に合致した事業を行ってプラスになるということが会社存続の基本と言うことになる。

こういう会社存続の基本を理解して、それを実現していくというのが社員の基本と言うことになる。これをAタイプと呼ぼう。

もう一つ別の方向性がある。オタク的モチベーションである。出版社であれば、本を作ることが好きでそれを読んでもらうことが好きで、本の企画を立てるのが好きで、と好きであることが出発点で、それで会社の利益を失わない常識的な要素もあるという方向もある。社員の基本は後から来るというあり方。これはBタイプと呼ぼう。

良くないのは、好きでもなく、会社存続の基本も理解できないというあり方。Cタイプとする。

そうでも、会社を和ませるとか、楽しくするということで、別のあり方で重要と言うこともあり得る。Dタイプとする。

問題なのは、上司が(つまり社長が)本を作るのを好きなオタク的動機で仕事をしているというBタイプである場合に、Aタイプを導くことができるかということ。