ギデンズは、26年前学術出版社を作っている

民主党過半数割れに思うこと。


民主党の提案している<新しい公共>の元になっている「第三の道」を提唱したアンソニー・ギデンズは、今から26年前、1984年にPolityという社会科学系の学術出版社を作っているんですね。


みんなの党躍進といいますが、小泉政治を復活させようという主張をしているわけで、みんなの党ではなくて、「勝者の党」というべきでしょう。みんなの党に賛同する人がいてもいいわけですが、主張は分かり易く党名として体現してほしいものです。「勝者の党」と「最小不幸の党」は連立できないわけなのに、なにゆえNHKはそのことばかりを訊くのか? 基本的にマスコミは政治を痴話ゲンカのレベルにしておきたいのでしょうか。政治ではなく政局の話しにしたいのですね。電子書籍か電子新聞かの未来ではなくて、政治を議論できないメディアに未来はそもそもないでしょうし、そういうメディアによって世論が動かされてしまうというのは、きびしいことと思います。


新しい公共>ということが焦点にならず、論点が見えにくかった。しかし、これは言論機関の問題が大きいように思う。政治のテーマを分かり厄提供できない新聞社の罪は少なくないだろう。


しかしまた、アンソニー・ギデンスがPolityという社会科学系の学術出版社を作ったということをwikipediaで知ったわけですが、言論の発信地自体を作るぐらいじゃないと言論は変わらないかもしれない。


※政局報道主義については、以下を参照。


宮台真司ブログより
http://www.miyadai.com/



日本の首相官邸は世界に例のない場所だ。記者やカメラマンが常に入り口ホール
にたむろし、通路にしゃがみこんでパソコンをのぞいている。彼らの関心の多く
は誰が来たか、誰に会うかに向き、テレビ報道なども、政治家の発言の断片、不
祥事、政局を追う。

そんな中で内閣の支持率も乱高下する、という状況が10年来続いています。日
本の政治状況はもはや、政治家を向こうにおいて批評している余裕すらないと思い
ます。参議院選挙を目前に政治報道、政治と新しいメディアの可能性などについ
て大いに議論して頂きます。