田辺 繁治著『生き方の人類学―実践とは何か』

myougadani2007-01-08

田辺 繁治著『生き方の人類学―実践とは何か』が、面白かった。ひつじ書房でだした『身体の構築学』に連なる先のラインということになる。

ウイットゲンシュタインの言語ゲーム現代思想ではなく、人類学的に見る視点が面白いし、わかりやすい。ウイットゲンシュタインの言語ゲームブルデューハビトゥスウェンガー正統的周辺参加・実践コミュニティ→フーコー&バトラーの権力論まで筋がつながっていて、現在思想よりも「身体の学習・参加」という人類学、社会学、学習研究という文脈に入れ込んでいることが面白い。

言語研究にもこの文脈であれば、関連される。「交渉」ということもすでに課題化されていて、ネゴシエーションというテーマでも面白いと思われる。