From Dissertation To Book
「学位論文から書籍へ」
ラウトレッジの副社長でもあり、出版部長でもあるWilliam Germanoの本。
From Dissertation To Book (Chicago Guides to Writing, Editing, and Publishing)
平易な英語で書かれているので、私でも読み飛ばしながら大意を掴むことができる。書かれている内容は、学術出版の編集者としてはうなずくことばかり。日本でも欧米でも、学術出版の編集者が気にする点は同じだと思った。あたりまえのことであるが、そのことに感動した。
いい博士論文だから、出版することをすすめるよ、と言われた若い研究者が、出版社に原稿を送ったところ、ほとんど読まれずに送り返されてきた。どうしてなんだ、とその若い研究者は思う。それに対して著者はいう。送り返されてしまった理由は、簡単なこと、書籍の原稿ではなかったからだ。(p22)