加藤哲夫さんを偲ぶ会

仙台に加藤哲夫さんを偲ぶ会に参加してきました。8月28日日曜日。


加藤さんが、8月の頭に余命1月と医師に言われたとのことで、対談の本を2冊刊行したいとの連絡をいただきました。最初は、加藤さん自身が作られた出版社カタツムリ社を新しくして新カタツムリ社を作って、本を出版していくことを考えていらっしゃったのですが、時間の余裕がなく、『市民の日本語』を刊行したひつじ書房に任せて下さることになりました。


詳細については、順次、ブログやHPでお伝えしていきます。




その打ち合わせもありまして、8月19日に入院していらっしゃるホスピスを訪問しました。ガンジーのような、骨と皮だけになってしまった加藤さんを見て、驚きました。それでも、飴しか食べられないのが、カットしたフルーツも食べられるようになったとおっしゃっていて、あー一月ではなくて、せめて数ヶ月は命を長く持って下さるのではないかと期待しました。その間に、本を刊行させようと思ったのです。


お話しは明晰でしたし、口からほとばしり出ることばは力強く、明瞭でいらっしゃいました。「がんばれ!ニッポン」と言って、これまでどおりの東京の植民地とも言える明治以降の東北に戻るのではなく、人間の尊厳を大事にする国を東北から作り直さないといけないのだ、と。


しかし、一週間後の26日の午前零時半になくなってしまわれました。


ご冥福をお祈りします。遺言ともいうべき本をきちんと作っていきます。


31日がお誕生日で、62歳になる日であったのに、その日にいたらずに葬儀となりました。