日本語をこれから作っていく

日本語をこれから作っていく、というスタンスを持っていたい。

できあがった日本語があるのではなく、これからの日本を作るための日本語は、まだできていないという立場。

言語として不完全という意味ではなくて、対話を可能にする日本語とはいいにくいのではないか、という視点。そういう視点に立つ、ということをあらためて思う。

仙台のホスピスにいらっしゃる加藤哲夫さんの部屋にお伺いして、話しをして思いました。隠さずに申し上げると加藤さんは死に向かっていらっしゃいます。そのことを巡る対談を本にします。加えて、市民の日本語その2と言うべき、対談集を出します。

加藤さんは、左翼的な市民運動とは違う、インテリ思考の市民運動ではない市民運動を組織したパイオニアです。わたしのことばを使うと零細企業主・商店主の視点をもった市民運動家です。そして、宗教家ではありませんが、こころの平安といいますか、こころの充実を尊重した市民活動家です。その活動家のスタートは、カタツムリ社という出版社を立ち上げたことからはじまります。

出版人としての大先達ということです。

そのことを肝に据えて、2冊の本を作りたいと思います。

それは、これからの日本語、これからの日本を作ることと言ってもいいと思います。