ひつじ書房の現状

ひつじ書房代表取締役松本功です。


本来は私的な立場で、書いているブログですが、ひつじ書房のサーバーは社内にあり、電力の不安定な折ですので、このブログに書いて、ひつじ書房の現状とこれからについてお伝えします。




ひつじ書房の現状と展望につきまして、書いておきます。


ひつじ書房は、事務所の損害はほとんどなく、社員、スタッフ、社長専務も無事です。怪我などはなく、無事に仕事をしています。

ただ、出勤時間を電車の状況などにあわせて、柔軟にしておりますことや、3連休の前ということもあり、関西以西に実家のある社員には早めに休暇を取らせたこともあり、業務機能は若干低下しております。全体としては、たんたんと仕事を行っているというところです。


東京は大震災の直接の被害はほとんどありませんでした。まことにありがたいことです。震災に遭われ、いのちを落とされたり、家族・親戚・知人を失うという方々を思いますと、ことばもございません。ご無事でありましても、避難所での生活や余震の続く中、体力的にも精神的にも厳しい中で過ごされていますこと、たいへん気の毒に思います。原発問題が落ち着きましたら、できるだけのご支援をしたいと思っています。


東京は現状としては無事ですが、報道があります通り、福島の原子力発電所については危険な状態が続いています。冷静に、取り乱さないように充分注意する必要がありますが、可能性を勘案しつつ、今後のひつじ書房としての身の処し方については予測を立てておく必要があると考えます。


これは決して最悪の事態が起こると言うことを予言しているのではなく、そういう事態も勘案した上で一定の行動のあり方を予測しておく必要があるということです。


野外での活動が制限される事態になる可能性があります。この場合、業務の遂行が制限されますし、書店での書籍の販売は落ち込むことになるでしょう。書籍の配送についても制限されます。活動の幅を制限されることになります。編集のやり方もネットを使った在宅勤務で進めていくことになるということも可能性としてありえることと考えます。書籍の刊行予定は遅れることになります。経済的な規模も縮小せざるを得ない可能性はありますし、極端な場合、十分に継続的な活動ができなくなる可能性があります。


野外の活動は制限されないとしても、計画停電が続くことは十分に予想されます。この場合も、業務の遂行は制限されることになります。ある程度の縮小した経済規模で、時間を掛けて修復しながら、業務を継続していくことになると思われます。今回の事件の後に、新たに原子力発電所が容易に建築されるという可能性は低いと思われますので、電力不足は続くことでしょう。出版活動をこれまで通りに行うことは、困難か、回復するまでに数年かかる可能性があります。直に地震に被災してはおりませんが、経済的な意味では影響はたいへん大きいものがあると思われます。


できるだけ、学術書・研究書の刊行を継続していきたいと思います。経営的にはたいへん厳しい状況になることが予測されますので、これまでもご支援下さいました皆々様、今後どうぞ一層のご支援をくださいますようお願い申し上げます。


企画のご提案、出版のご相談については、従来通り受け付けております。ただ、3月いっぱいは、人的パワーの不足や業務の滞りなどから、十分に検討ができない可能性があります。できるだけ、対応して参りたいと思っていますが、速やかな対応ができないこともあると思いますので、どうぞお許し下さい。



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株式会社 ひつじ書房 代表取締役 松本功