会社の中でのコミュニケーションでは文法は重要

日本語教育の中で文法はコミュニケーションにとって重要ではないという意見が多いが、少なくとも会社の中でのコミュニケーションでは文法は重要である。


意外なことかもしれないけれども。


自動詞他動詞の区別をしてくれないと責任が明示されない。過去形と過去の状態系の区別をしてくれないと事態が把握できない。いわゆる主語を明確にしてくれないと誰のせいかが、わからない。


責任とは何かということにもなるかと思う。


これを緩く使うと上司に次のように認識されてしまう危険性があり、最終的には首になる。社会的にサバイバルできない、という大きな危険性がある。


危惧

○この人は、起こっている事態を理解できないのではないか
○この人は、起こっている事態をその自体としては分かっていても、その重要さを理解できないのではないか
○この人は、起こっている事態を説明できないのではないか
○この人は、起こっている事態を理解できていても、責任を回避しようとしているのではないか
○この人は、責任を回避しようとしていることを上司が理解できない程度の理解力しか持っていないと見くびっているのではないか


文法がしっかりしていないとこのような危険性が生まれる。


過去に既にあったこととその過去の時点で起こったこと、あるいはある種の動詞は、過去と話し合っているその時に起きたことの区別がかたちの上には、ない。明示的にいってもらいたい。これは北国の人の傾向かと思っていたら、練馬区の人もそうだったので、もしかしたら、責任ある仕事をしていない学生語と社会人語の差なのかも知れない。

分かっていたVS分かった
知っていたVS知った
話していたVS話した
来ていたVS来た