自己PRに意味がない、か?

樋口弘和さんの『新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか』は、面白い。タイトルは内容と少しずれているかもしれないけれども。

この本は、まず、就職活動中の方が読んだらいいと思う。

伸びる若者は、素直だというのは、まったくその通り。従順という意味ではないので、毛嫌いしないでほしい。

本当に素直であること。そうじゃないと気がつけない。

この本は面接する側にも厳しい。素直と言うことと同じことだが、柔軟性がまず重要という。違いがあって当然と思って、異なった個性を受け入れること。それとともに、好奇心とお節介が大事という。

これは、採用の面接の時だけじゃなく、若手を育てている時にも言えることだ。

世の中の新人諸君は、よいお節介を素直によろこぶこと。これが私の願いである。

本書の中で自己PRを聞くのは意味がないと言うことが書いてある。用意された答えを答えさせるのは意味がないということだ。しかし、この秋からの面接で、自己PRを用意していなかった人の方ばかりであった。書類選考を通り抜けている人であっても。

そういうこともあるのですよ、樋口さん。