LSA初出展記 その4

LSA初出展記 その4 (アメリ言語学会出展記)

http://www.lsadc.org/

Linguistic Society of America in Pittsuburgh

アメリ言語学会会長が、アメリカ心理学会よりもリンクされている数が少ないと書いていたので、リンクします。)


受付の前の看板。看板はここにしかない。ホテルの前にもない。日本語学会が島根で開催された時のように駅に「日本語学会を歓迎します」もない。学会というものの社会的な位置づけというものはどうなのだろうか。言語学会の人以外は、たぶん、誰も言語学会が開催されていることを知らないだろう。奥は受付。ネットで事前申込みもできているからなのか、混雑していることはなかった。



しわしわではあるが、cambridgeの旗(?)。ディスプレイに貼っておくとカッコイイかも知れない。




SILのブース。



Oxfordのブース。こちらも旗がしわしわ。



ヒルトン。会場プラス宿泊場所となったWyndham Grand Pittsburgh Downtown Hotel。元ヒルトンで、全体の感じは悪くない。ただ、夜、となりの話し声がよく聞こえた。壁が薄いようだ。アメリカのホテルはそういうものなのかも知れないが、バスタブがなくシャワーであった。日本の安ビジネスホテルが、設備については、頑張っていることを実感した。(狭いけどね)アメリカに慣れている人には当然のことだろうが、パジャマを持くかどうか、迷ったが、持って行って正解であった。

http://www.wyndham.com/hotels/PITWG/main.wnt



立っているところを撮ってもらいました。


企画の話しができるとは思っていませんでしたが、柴谷先生のお弟子さんが、プログラムにHITUZIの名前を見て、来てくれました。ご著書の相談をしました。内容は、とても面白そうでした。

こちらでは、学会での出版社のブースは、基本的に企画の相談をすると位置づけられているようです。Benjaminsは社長と事業部長がきていましたし、他も企画の話しができるようでした。ちなみに、事業部長は、社長の娘さんでしょう。

日本語を勉強しているというアメリカ人の青年がブースを訪れてくれました。1人は、沖縄の言語を研究しているという男性、もう1人はまだ学生のようでしたが、アイヌを研究したいということを言っていました。分かり易い日本語だったと思います。その一方で、日本人の研究者が、あまり見あたらなかったこと、アメリカに勤めている女性以外は、声を掛けに来てもくれなかったのは、残念です。アメリカに留学している研究者に言える傾向ですが、自分が本を出したいと思うようになるまで、出版社の人間とコンタクトを取るという発想がないようです。当然、ブースに寄りもしないという傾向があります。必要になるまで関わりを持たないという現金な発想です。でも、現金は損だと思います。心細くいる時に、本でも買ってくれれば、とても印象づけられるのですから。

それから、chafe教授のご尊顔を拝し、ローレンス・ホーンがブースに挨拶に来てくれました。『否定の博物誌』の翻訳がでるか、心配されているのかもしれません。とても感じの良い方でした。来て下さったのはとてもありがたいことです。もう少し仙人みたいな方かと勝手に想像していましたので気安い方のようにお見受けしました。

学会に来る方のあり方も日本と類似しています。学会に来ても、ブースには寄らない方も大勢いました。ブースに来ても、チラシを受け取らない方。ポケットに両手を入れたままの方は、何もチラシ類を受け取らないぞと見せているのでしょう。アメリカでは、あまり手渡ししないので、そこまで防御されなくてもとも思いますけれども。逆に考えるとウブなのかもしれません。でも、快く受け取って下さる方もいらっしゃいまして、比率は違いますが、日本の学会とも同様ですね。

ここであらためて言っておきますが、学会ではチラシを受け取って下さった方が、こちらが親しみを感じます。以前、企画を提案されている方が、チラシを受け取って下さらず、疑問を感じたことがあります。