そうだと思う。街場のメディア論

そうだと思う。街場のメディア論。





話しが飛躍するように思えるかもしれないが、再販制というのは、無責任な仕組みではなくて、最終的に受け取る人しか価値がわからない、あるいは受け取った人も、その時点では価値が分からないかもしれないいが手に取る、ということを可能にするアクロバティックな仕組みなのだ、ということを何度かブログに書いているが、書籍に対する捉え方が、その点で、この本で内田さんが書かれていることとつながるところがあるので、うれしかった。



私は、書籍は商品ではない、とまでは言わないが、事前にどれだけ、だれが必要としているかを把握できるような商品ではないと思っている。だから、多くの人の言う、出版社はマーケティング不足であるとか、仕入部数を決めないのは商売として欠陥があるということばはそもそも認識が間違っていると思う。



だから、世間のしたり顔の再販制批判のほとんどは基本的に間違っているのだ。



内田さんは、書籍は商品ではない、というが、私は半商品だと思います。