OpenDoc・オープンドックを電子書籍アプリに

20日に「電子時代におけるコミュニケーション研究成果発表の形態」で、私も少し話しをすることになっているので、話す内容の下書きを書いています。



研究論文あるいは研究雑誌および学術書を電子化する場合に、単にInDesignでページを組んだのを、PDFにはき出すというのではあまりにも芸がない。せっかくなのだから、紙の論文でできなかった機能を入れる方が面白いし、意義も感じられると考えると実際に、経営学であればシュミレーション機能が組み込まれていて、発表者が書いた主張をその場で検証できるとか、ダンスの研究なら、ダンスの動画、ある視点から見た動画、それを研究分析に必要なスピードで再生できること、などなどの機能が重要になるだろう。

こういう機能は、研究ジャンル、研究テーマごとに違っている、違っているのであれば、それぞれ必要な機能を組み込める必要がある。組み込めるようなブラウザー・閲覧アプリということを考えた時に、ふと思い出したのが、オープンドックだったのです。今回のブログのテーマは、動的論文の論文の方ではなくて、それを閲覧できるアプリケーションの話しです。


Appleなどが、だいぶ以前に「オープンドック」というソフトの形式を提案していた。結局、それは受け入れられることがなかったのであるが、電子書籍アプリにオープンドックの仕組みがあるといいんだけどと思う。

オープンドックは、表計算とか集計とか動画再生とか、作曲ソフトとか、機能ごとに別々にパーツ化して、その人が必要な機能を組み込めるようにしようという考え方であった。


たとえば、ワープロソフトに動画再生機能を組み込むとか、作曲ソフトに表計算機能を組み込むとかそういうことができるようになるというものだ。


電子的論文についてのワークショップに参加するのだが、ワープロソフトに動画解析ソフトというパーツあるいはコンポーネントを組み込むとかできれば、研究者や研究論文を読む読者には有益だろう。


そうすれば、たとえば、Appleが用意した電子書籍を読むアプリに自分にとって必要な機能を後から組み込むことができる。あるいは使い手が選択した決裁処理の機能を付けてくれれば、売り手側の押しつけではなく、作り手がカスタマイズできるというものだ。


http://www.jiten.com/dicmi/docs/o/8857s.htm



ネットでOpenDocと検索したら、JustSystemの「xfy」が考え方として共通するものがあるという発言があった。そうかもしれないが、とすると不吉なのかもしれない。xfyが売れなかったおかげで創業者浮川氏はJustSystemを追い出されたから。

ジャスト、企業向けXMLアプリフレームワークxfy Enterprise Edition 1.5」を発売
http://japan.zdnet.com/news/software/story/0,2000056195,20345251,00.htm