文部科学省の「デジタル教科書」導入に反対

私は「デジタル教科書」導入に反対。

情報の閲覧と知識を理解するということは、同じではないのではないか、と思います。電子教科書を使って、知識がきちんと定着するという研究結果がでたあとであれば、それは導入してもいいかもしれないけれど。

そのことが明確になっていない現状では、子どもたちを実験台にすることになってしまう危険性があり、その可能性があるのであれば、まだ、早すぎると思われる。

学ぶこと、覚えることと閲覧することは同じではない。



「デジタル教科書」導入検討 文部科学省 2010/4/15 02:02


 文部科学省は14日、最先端の情報通信技術(ICT)を応用した電子教材「デジタル教科書」の学校現場導入に向け、本格的な検討に入る方針を決めた。映像や音声などを駆使した新たな教育手法の開発やきめ細かい個別指導につなげるのが狙い。有識者らによる「教育の情報化に関する懇談会」を近く省内に設置、課題を論議する。
 政務三役が担当部局に指示した。教科書と教材が一体化したような新しいタイプの情報媒体を想定しているが、教科書と教材の境界が不明確との指摘もあり、教科書検定制度との兼ね合いや、数千億円規模とされる整備予算の確保も課題となる。
 電子教材をめぐっては、パソコンと結んだ大画面などに教科書を映し出すシステムが既に開発され、注目部分の拡大や画面に線を引くことなどで授業に一体感が出るとされる。
 文科省は、こうした教員向けの指導教材の充実に加え、持ち運び可能で、画面上の表示を押して操作するタッチパネル式の情報端末を子どもに直接配ることを想定。
 動画で視覚的に学んでもらったり、ネットワーク機能を使った出題や採点で、個別の習熟度を瞬時に把握して対応するなど「次世代教科書」の持つ双方向性を学習指導に生かしたい考え。

http://www.topics.or.jp/worldNews/worldMain/2010/04/2010041401000746.html



おおもとの出典を調べるべきだが、手を動かして書くことは、ボケ防止に役に立つと思われている。脳を刺激して、活性化させるということだろう。もし、それが正しく、子どもたちにも関係することであるのなら、脳を活性化しないといけない小学校・中学校の年代は、最大限に手や目や脳を使うべきだろう。



http://www.ushioda.or.jp/archives/2254

最近、認知症や介護関連のテレビ番組が増えてきました。その理由は、多くの高齢者が、わが身のこととして認知症になることへの不安と、認知症患者を抱えた家族の深刻な問題があるからです。

前頭(ぜんとう)前野(ぜんや)と言う脳の部位の萎縮がボケの進行と深く関係していることは、9月号にも書きました。最近の研究では、脳の持続的刺激が、ボケ防止や改善に役立つことがはっきりしてきております。

効果的な学習とは


読み書き、計算が効果的です。その内容は、あまり複雑な思考よりも、容易な学習の方が、前頭前野を刺激することがわかってきました。声を出して読むこと、手で字を書くことが良いようです。小学校1、2年生レベルの算数計算や国語の読み書き、また、児童向けの物語を読むのも良いようです。ですから、3世代や4世代が同居し、お年寄りが読み聞かせるのが理想的ですが、核家族化が進んでおり現実的には無理です。そこで考えられるのが地域社会で取り組む方法で、高齢者と保育園や幼稚園の交流なども一法です。

パソコンは脳の活性化には役立たない

パソコンが普及し、パソコンを使う機会が増えてきました。コンピューターは、人の脳に代わる機能を持たせるために開発されたものです。ですから、コンピューター機能が発達すればするほど、利用する人は自分の脳を使わなくなるのは当たり前なのかもしれません。パソコン入力よりも手書きの方が脳を刺激するようです。漢字を思い出す場合でも、パソコンは勝手に選んでくれますが、自分で書くとなるとそうは行きません。自ら自分の記憶から引き出してくる必要があります。これが持続的な脳刺激の源なのです。



ボケ防止講座(7)「効果的な脳の訓練」(うしおだ老健やすらぎ施設長 天野 皓昭医師)




電子的なリテラシーは、基本的な読み・書き能力の後から、導入するべきではないだろうか?

いつも言うことだが、人間は攻殻機動隊草薙素子のように電極を直接頭に接続できない。人間は身体を持っていて、その身体を通して記憶する。情報だけではなくて、声とともに学んでいるはずだから。