劇場法 日本版アーツカウンシルを求めて

http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-04-04
やくぺん先生のブログを見て、やっと平田さんの見解のページにたどり着きました。

http://www.seinendan.org/jpn/oriza/msg/index.html

新年度にあたって 文化政策をめぐる私の見解 掲載日:2010.04.01 (Thu)


助成金の選定、評価について

さて、こうした多額の助成金が、舞台芸術の世界に流れ込んでくる場合、その選定、評価は誰が行うのかという点が問題になります。
文化庁のこれまでの政策の最大の問題点は、助成金の審査を少数の審査員に委託し、その基準を明確にせず、事後の検証も充分に行っていない点にあります。これは審査員が悪いのではなく、明らかにシステムの問題です。
継続した審査と評価のために、私は従来から、日本版アーツカウンシルの設立を要請してきました。アーツカウンシルで重要なのは、評価の基礎となる情報を収集する事務組織です。
私は、(財)地域創造独立行政法人日本文化振興会独立行政法人国際交流基金をそれぞれ改組し、調査研究機能を高度化して、機能別のアーツカウンシルを作ることが現実的ではないかと考えています。ここでも、天下りを1人排除すれば、5人のポスドクの研究者や、批評家、制作者のタマゴたちを、年限付きで雇用することができます。
30名ほどの若い専門家集団を作り、彼ら、彼女らに、深夜バスで全国の舞台芸術をつぶさに見て回らせる。ディスカウントチケットの飛行機と夜行列車で、世界中のフェスティバルを調査させる。その成果を報告書として評議委員会にあげて、助成金の配分や事後評価を行う恒常的なシステムを構築しなければなりません。
またこのアーツカウンシルは、将来の文化担当行政官の育成の土壌ともなるでしょう。

学術の分野でも、考えることが大きいと思う。