2010年度の入社式 タンタローバにて

2010年度の入社式


入社式というものは、企業ならば、どこでもやっている普通の行事なのでしょう。新聞やテレビのニュースでこの時期はよく取り上げられています。

ひつじ書房は4月1日に入社式を行いました。Eというものが、4月1日に社員として入社しました。文学部を卒業したばかりです。昨年の12月からアルバイトで勤めて、晴れて社員になりました。おめでとう。4月1日は新しい門出の日ですね。これは新入社員にとっても、社長にとっても、社員にとってもそうです。

私個人は、来年50歳で、もう、何度も4月1日を迎えています。社会人になってからでも25回ほどは迎えています。入社式に出る新人にとってどのように感じるものなのか、どうなのだろうなのかと思います。私についていえば、最初の2年くらいは自分は仕事ができるようになるのかということをいつも考えていたように思います。新しいことがはじまるということに気持ちが弾むところがあります。やはり、新しい年度のはじまりですし、昨年とは違った新しい人を迎えますので新しい気持ちというのは起こります。

ひつじ書房では、入社式(食事会)を、昨年と同じ茗荷谷播磨坂のタンタローバで行いました。タンタローバは、地元のおいしいイタリアンです。播磨坂は、桜が満開で、この時期は、1年のうちで人通りも一番多い時です。ひつじは、先週予約して、幸いなことに1日の昼間が空いていて席を予約できました。

昨年と変わって新しく来られたシェフが、ひつじ書房で予約したところ、昨年の私のブログを見ててくれて、昨年食べた目玉焼きのパスタを本日のメニューに加えておいてくれました。実は、昨年のはたまごが二つで、目玉という感じで、パスタはチーズクリームを絡めただけという作り方で、たまごの白身と黄身をかき混ぜて食べるというだいたんな文字通りまかない風でしたが、ことしは少し上品でした。たまごも一つだったし、去年の方がワイルドでしたね。でも、わざわざ、そういうメニューを作ってくれたシェフの気遣いがとてもありがたかったです。

入社式、新人のこれからを祈るということでは、生まれたばかりのたまごならぬ、目玉焼きは、これからって感じでいいですね。

新しい人が加わるということは、1年を乗り越え、2年目になったものも、3年目になったものもいるということです。私などは社会人になってから25年たっていますので、階段を一段一段登っているというより、階を上がっているように感じますが、若者はだぶん、階段を一段一段上がっているところです。

どんどん学んでいってほしい。新人のEには頑張って出版人としての社会人になっていってもらいたいと願っています。映画監督の押井守が、朝日の求人欄の記事で、意外にいいことを言っていました。社会人というのは自分の力で私はこれができると言えるようになった段階だと。就職しただけでは社会人ではない、ということですね。期待しています。


このところ、実質的に毎年新卒を採っているのですが、来年は、もう一人ということになるのか、それともどうでしょう。この春で8名となりました。ひつじ書房としては新しい局面です。社長も頑張ります。

今年は20周年です。階段一段一段上ってきましたが、次の階に上がりたいと思っています。


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昨年の入社式
http://d.hatena.ne.jp/myougadani/20090401