いろいろ考えたけれども、学術書の輸出会社を作るか?

いろいろ考えたけれども、学術書の輸出会社を作るか?。

こういうのは、日本の学術書を世界に広めたい、という切迫した使命感がないとかなわないことなのだろう。

取次の人、書店の人に学術書の輸出をしたい、と言っても、ハア、という感じ。

道をつくろう、という発想はない、と言い切ってしまった方がよいだろう。

また、言っては悪いが、今の世の中、書籍の取次業の方で、何か新しいモノを作ろうという発想の人はいないようだ。

電子書籍ということを、版元ドットコムがシンポジウムをしたが、こういうのの問題は、「中抜き」という話しになりがちだ。そうなると、賢い人は、「取次業」に未来がない、と思ってしまい、取次業に関わる仕事に就こうとする人が、優秀ではない人が行くということになる。優秀でなくても使命感があれば、その方がいいのだが、新しいことに取り組もうというような人が、取次・問屋業に入ってこなくなると、その業種はつぶれてしまうだろう。

そういう意味でも、電子書籍と声高に言うことは罪がたいへんに大きい。電子書籍は金の山といって、けっきょくそこでは、金の山と言って来た人々に金を掘るスコップと地図と砂金を集める道具を提供する人々が儲ける、ということになりそうだ。ソフトウェア会社とスキャニング業者などなど。そこには編集者も出版人もいない。デザイン会社はどっちだ?

取次や書店に現状としてそういう使命感がある人がいないのなら、作ってしまうしかないのかもしれない。これはやっぱり自分でやるしかない、と思いつつある。私の50代の仕事は、学術成果の海外発信に関わるビジネスを立ち上げることかも知れない。そんな覚悟ができつつある。

学術書の海外への発信・輸出に取り組みたい。そんなことを使命と感じることができる人、求む! 取次、書店、洋書書店、輸出商社などなどの経験者で優秀な方で、私と気が合う方!