プーク人形劇場 林家彦いち、面白かった!

プーク人形劇場で、毎年この時期恒例、行われる新作落語の会。去年に引き続いて行って参りました。

いろいろな噺家の新作が聞けて、面白くてお得。本当は3日連続していければよいのだが、そこまでの時間の余裕はなかった。

彦いち、面白かった!

私は、新作落語家のだれかに『大木家の楽しい旅行 新婚地獄編』(前田司郎)か『やし酒のみ』(エイモス・チュツオーラ)をやってほしいと『大木家』を読んで思ったのだが、昨日の彦いちの噺を聞いて、これは彦いちにぜひともやってもらいたい、と思った。手紙を書いてみようかしらん。

9日の出演者は、三遊亭たん丈、三遊亭天どん、春風亭百栄、夢月亭清麿、林家彦いち三遊亭円丈

たん丈は、円丈の新作寿限無。たん丈の声と身のこなしから思うのですが、落語の登場人物全て女性でやったら、面白いんじゃないか、そういう落語をやるべきだと思った。天どんは、のりピーねた。落ち着いて聞ける。百栄さんは、中野でやったネタだった。清麿師匠は、なよっとした仕草がいい。皮肉な話しが合っている方のように思う。大の大人が、少々卑屈にお願い事をするところがいい。彦いちは、夫婦げんかの話しから、異次元にトリップして…。そこから、シュールな世界がはじまるけど、しみじみしているのだ。そこが、『大木家』とテイストが合っているのではないかと。

円丈の大須演芸場は泣ける。悲しき名古屋芸人100年の孤独である。物忘れのぼやきからはじまって、どうなることかと思ったが、9時半までの大熱演であった。イタリアンレストランのラストオーダーの時間には行けない時間になった。

噺に満足して、副都心線新宿三丁目まで歩いて、末広亭のそば、満月廬でご飯を食べた。おいしい味だった。