出版業が、昨年末に不況業種に認定された。

出版業が、昨年末に不況業種に認定された。新聞で読んだ記憶では、ほとんどの業種が不況業種に認定されているのだが、出版業界からの要望がなかったから、これまで認定されていなかったと書いてあったような気がする。自分たちがいつも不況なので、わざわざ、不況業種に認定してくれと言うまでもなく、不況業種として思っていたのかも知れない。あるいは、武士は食わねど高楊枝ではないが、やせ我慢と言うことだろうか。わかりません。
そんな記事が載っているねえと他人事で思っていたのだが、取引のある信金の若い営業の人が、融資の申請をしてみてはどうですかと言ってきた。話しを聞いてみると不況業種向けの融資の枠があり、これはその銀行が貸してくれるのではなくて、信用保証協会という担保の代わりに信用を提供してくれる協会にその枠があり、区と東京都とあるのだけれども、どうしますかという。調べてみると区の枠は、利子が実質的に0.4パーセントになるようだ。区が利子の補填をしてくれるので。
0.4パーセントというのはほとんど利子がないということになる。それでは、申請しようということで区の相談所に行って、不況業種として承認してもらい、書類を提出した。
おかげさまで、というのも変だが、10月11月12月と新刊が出ていないかったせいだと思うのだが、売上げは昨年にくらべて3パーセント減っていた。実は、返品が減っていたので純粋売上げは昨年並みであったが、売上げは減っていたのである。この特別融資枠に申請するためには、本当に不況であるということを証明しないといけない。ということで、晴れて不況業種の中の不況の会社という書類を作って申請したという次第である。
申請中でまだ、その結果はでていない。今年の春は本を沢山作る。売れてくれれば、問題はないが、金融不況以来の不景気の中である。予想に依存するのは禁物だ。低金利の借金ができることを願っているところである。