インパクション 米騒動を巡る言説

インパクション』の12月号に斉藤正美さんの米騒動の言説についての原稿が載っている。斉藤さんから、『インパクション』を送っていただいた。

インパクション』は、私の尊敬する編集者の一人である太田昌国さんの論が載っているので、知っている。雑誌の傾向は、左翼的と言っていいのだと思うけれども、セクト的ではない。良心的といういい方がいいのかわからないけれども。太田さんは、ゲバラの伝記やラテンアメリカ文学、それから芸術関係の書籍を出している現代企画室の編集長。私が、大学生のころから、知っていて、神保町にひつじの事務所があった時には同じビルであった。

それはさておき、『インパクション』の斉藤正美さんの米騒動の言説についての原稿である。私はとても分かりやすいし、面白いと思いました。

それにしても、米騒動がもともと女性労働者、女性の働き手自身の活動であったのに、いつのまにか主婦の運動のように、「すり替えられていく」というのは興味深いこと。斉藤さんは言いたいことがいっぱいあるのだろうが、読みやすいものになっていくのは、大変だと予感する。でも、乗り越えてほしいとそう思います。

クリティカルディスコースアナリシスと言いながら、あまり、クリティカルのパワーがない研究が多いと感じているのだが、その中で筋の通ったしっかりしたものを書いてほしいと願っています。