『人間雑誌』内川千裕さん、冥福を祈ります

草風館社長の内川千裕さんが、お亡くなりになりました。冥福を祈ります。

言語学会で、内川さんにお目にかかってお話しをしたことがあります。アイヌ語に関わる言語の本も出していて、その時に学会にいらっしゃっていた。

内川千裕さんは、『人間雑誌』という雑誌を創刊し、のちに白水社から刊行され、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞する『下下(げげ)戦記』の原稿を掲載した。『下下戦記』は吉田司氏の処女作。吉田司氏は、優れたルポライターですが、そういう書き手を発掘したといっていい方だと思います。

アイヌ水俣、沖縄。少数言語、多数派ではない人々。そういうものに関わる書籍を出し続け、新しい人も世の中に送り出し続けた、編集者として巨人と呼ぶことのできる人であったと思います。一度、飲みに行くことができればよかったのですが、お会いした当時はこちらに余裕がありませんでした。冥福をお祈りします。

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内川 千裕さん(うちかわ・ちひろ=草風館社長)(08/06 17:21)

 4日午前11時31分、食道がんのため死去、71歳。長野県松本市出身。自宅は千葉県浦安市入船3の8の101。通夜は6日午後6時、告別式は7日午前11時から、いずれも同市千鳥15の3、同市斎場で。喪主は妻喜美子(きみこ)さん。

 1979年に東京都内に草風館を設立。アイヌ民族在日朝鮮人水俣病などに関する本を中心に約二百冊刊行した。主な出版物に「アイヌ語が国会に響く 萱野茂アイヌ文化講座」、山田秀三著「アイヌ語地名の研究」、「銀のしずく 知里幸恵遺稿」などがある。

北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fuhou/109510.html