久しぶりの串揚げ

茗荷谷においしい串揚げやさんがあった。「談々」という名前であったが、一年前に閉店してしまった。それ以来、串揚げを好きなのに食べる機会がなかった。昨晩は、茗荷谷ではなくて御茶ノ水の串揚げやさんに行った。以前いた会社の大先輩のSさんとOさんと3人で飲んだ。

21 世紀、出版をやり続けるのはたいへんだ。SさんもOさんもその中で自分の道を切り開いている。oさんと私は、外に出てしまったものであるが、課題は共通している。編集というのはこれまでになかったものを付け加えるものだろう、先輩は言う。好きなこともやらせてもらっているから、と先輩は言う。

私は、この人たちと近いところにいるのだと自分の古巣のことを思った。本当にやりたいと思ったことはやらせてくれてきたから、と先輩は言う。その中で私も育ってきたのだろう。私も、入社2年半目にはじめて、会長に企画を出して、それがOKが出たときには感動した。それは会社のメインテーマとは離れているものであったが、私もひたむきだったのだろう、あっけないくらいすんなりとOKがでた。

私が昭和36年生まれ、お二人は32年生まれ。先輩たちは4つ上なのだ。私が24で入社したとき、28だったわけだ。Oさんは関連会社に出て、新しい分野を切り開き始めていた。Sさんは、その時すでに仕事はベテランであり、その後、直ぐに編集長になった。編集長になったのは30過ぎくらいだっただろう。

私が製作を教えた(?)後輩のSさんは外にでて別の会社に入ったが、今は副社長と聞いた。そういう点では、何人もの人が巣立ち、出版の世界で一角のことをしているということなのだ。