ジュディス・バトラーからヘーゲルへ

ジュディス・バトラーは、ヘーゲル研究からスタートしたということなので、ヘーゲルを読もうと決意した。1月から3月まではヘーゲル月間としよう。もちろん、翻訳で。まずは、長谷川宏さんの入門書から。長谷川さんの入門書を読むとヘーゲルは主体に対して、ポジティブであると同時に厳しい視点があるようだ。自分を弁証法的に乗り越えていくこと。自分を否定し、さらに次なる統一に持って行く。その過程が主体だというようだ。

この点で、なかなか面白い。主体を疑うバトラーの出発点にヘーゲル的な主体への視線があるとするとできるだけポジティブに捉えようとしているバトラーの立ち位置も分かるような気がする。