国立劇場で、歌舞伎鑑賞教室を見る。

国立劇場で、歌舞伎鑑賞教室を見る。「義経千本桜」でした。一幕終わった後の解説をした壱太郎、なかなかの好青年で、好感がもてました。壱太郎で「かずたろう」と読むのですね。

ところが、連れが、解説の前の幕で、先に、静御前をやった中村隼人の方が、女方として、味があったのではないの、という。

壱太郎は、確かに、佐藤忠信が、狐の化身とわかったあとで、その事実を受け止めているのか、いないのか、助けてもらった宿命を、驚いたり、受け止めているという感じが、弱いような感じが、する。かわいい女の子という感じでした。もうひと工夫必要なところでしょうか。

源九郎キツネのは、翫雀の初演ということでした。獣なのでもうちょっと頭の弱い感じ、可愛い感じ、ぴょんぴょんした感じがあった方が良かったのではないだろうか。しっかり、どっしりしたキツネでした。

でも、今まで佐藤忠信実はキツネというのがよく分かっていなかったので、筋が通って良かった。翫雀さんのお顔が認識できたのもよかった。

翫雀と壱太郎は、親子なのですね。それが見所の１つかも知れません。

壱太郎も中村隼人も、これからがとても楽しみという感じが、します。