ひつじ書房のアシスタントとは

ひつじ書房には「アシスタント」という肩書きがあります。


今回は、ひつじ書房のアシスタントとは何か? どういう役割の人物なのか、何をやっているのか?ということについて説明します。


説明することにしましたのは、アルバイトなんですか?という質問を何回か、いただくことが最近ありましたので、私の方で書いておきます。スタッフ日誌で竹下が書いていますのでそちらもご覧下さい。


アルバイトですか、と聞かれてしまいますが、世界的に(大げさに出ますね)出版業界的には、アシスタントエディターというあり方は、それなりにあるものと言ってよいように思います。英語で検索しますと次のように出てきます。ベテランの責任ある上司的な編集者のもとで修業している編集者がアシスタントと呼ばれる、ということはそんなに例外的ではないといってもいいのではないでしょうか。


ひつじ書房の場合、入社してから3年間ほど、アシスタントという名称で働きます。アシスタントの最初の半年は、試用期間ということにしています。実際に本を数冊作り、書店からの注文をこなせるようになり、学会でチラシを配ったり、対面で先生方との応対ができるようになり、出版社で働く意味の入り口が分かって、ひつじ書房が何を大事と思い、何を優先して仕事をしているのか、その背景にある考えはどういうことか、ということをだいたい理解できるようになって、試用期間を卒業します。


今後、編集者1人で先生とあって、企画の話しもできる、ひつじ書房の立場や考えを説明できるようになるまでの準備段階が、アシスタントという段階です。独りでちゃんと判断ができる編集者になるまでの段階ということです。上司や社長のいろいろな仕事をアシストしつつ、一人前以前としていろいろな指導(アシスト)されるというニュアンスである。一人前になるための半人前の期間でしょう。3年がだいたいの目安ですが、その本人の編集者としての技能、考え方、行動が、期待に応えられると思われて、アシスタントという名称が外れます。アシスタント卒業です。英語で言うとその次はeditorial staff、日本語であれば編集スタッフ、編集部員くらいでしょうか。編集担当者でしょうか。


落語家の進み方をたとえに使うと試用期間が前座だとするとアシスタントは二つ目というところでしょうか。あるいは前座でしょうか。二つ目かなあと思っています。


An assistant editor, also referred to as an editorial assistant, may work in any form of print or online media. This includes book, magazine, and newspaper publishing. Depending on the size of the publishing corporation, the assistant editor typically works directly with senior editors or the editor-in-chief; he or she may also work with authors, article writers, or reporters.

http://www.wisegeek.com/what-does-an-assistant-editor-do.htm