言語学会、神戸にて

神戸大学言語学会が開かれました。先週のことです。



私たちは、関西に出張するので、せっかくなので前日に神戸入りしました

ひつじ書房では、研究室を訪問して、新刊の案内や大学教科書の紹介をしています。みなさん、お忙しいので、目録をゆっくりと見ることがなかなかできない。なので、新刊のご説明するということもあります。そうした話しをしている中で、こういう企画はどうだろうかというこれからの研究書の企画につながるようなお話しになることがあります。

私は、初めて園田女子大と神戸女学院大学武庫川女子大を訪問。神戸女学院大学は、歴史のある伝統的な女子大。私は、出版業界には長くいるわけですが、大学を出て23歳から出版業界で仕事をしていますから、なんと25年もいるわけですが、初めての訪問でした。見聞が狭い!

大学の中までタクシーで来る女子大生を見て、驚いたり、確かに駅から遠くて正門を入ってから、さらに山道!、キリスト教系なのに真ん中に神社があったり、研究室棟が木造の2階建てで、研究室に入るのに入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えて、ぎしぎしいう階段を登ったりする棟があったりとミッション的な、古き良き大学を見てきました。キャンパス内の紅葉もすばらしかった。他の大学の洋風建築は、きっと女学院の真似なんでしょう。


私が、この3つの大学に初めて訪問できたのは、3人での出張というひつじ書房にとっては新しい事態があります。これまで、神戸大学関学くらいでそれ以外の大学には回れませんでした。2人での出張しても、いっしょに回るということが多かったので、そこまで手が回りませんでした。今回は、3手に分かれてそれぞれ回れたので、新しい大学を訪問できました。

食事は、元町の別館牡丹園。タクシーの運転手が、中華街・南京町の位置を間違って、阪急線の北に入って、ぐるっと回ったのには驚きました。元町が線の南だろうということは、私でも分かります。弘法も筆の誤りでしょう。おかげで次の日に行った店を発見できたのは転んでもただでは起きません。生鮮食堂子ぶんたという変わった名前の飲み屋で、魚もユッケ(神戸牛)もおいしい、おすすめです。ほんとうは河豚コースを食べようとしたのですが、予約していないとだめとのこと。



学会は神戸大学で開かれ、場所は国際文化学部。学会は、盛況でした。書籍展示も盛況。書籍の展示場所も発表会場の直ぐ隣でしたし、ポスター発表も書籍展示のすぐ近くのロビーで、大勢の人に来ていただきました。ひつじ書房は、売上げ的にもよかったと思います。開催校の先生方に感謝申し上げます。ここ数年で一番と言っていいくらい設営が優れていたと思います。

  1. 研究発表会場と書籍展示場所が同じ建物でかつ同じ階であり、とても近かったこと
  2. ポスター発表会場が書籍展示場所に近かった、かつ最終日の昼食時間に行われたこと
  3. シンポジウムが集客力のあるテーマであったこと


シンポジウムは、月刊言語の休刊を受けての企画であったのではないしょうか。たまたまかな? 言語学概論を考えるというタイトルで発表の内容も面白いものでした。言語学をもっと広めようという趣旨があったのではないか。企画のセンスがよいと思います。あそこから、発展させていくことができればと思います。