デジタル時代の図書館員は消えるのか

「今、アメリカの大学でライブラリアンと呼ばれる職業が絶滅しつつある」というショッキングなタイトルの文章がある。図書館と図書館員(ライブラリアン)はどうなっていくのだろう。

私は、googleがいかにこれまでの検索というあり方を変えたとしても、ライブラリアンという人間的なリサーチアシストの機能の必要性は失われることはないと思ってきた。図書館に関わる人々はどう思っていたのだろうか。書籍の未来は危ないとして、ライブラリアンは生き残ると思っていたのではないだろうか。高をくくっていた、というような気がする。

カードを繰り、大型コンピュータを使い、書籍を見つけるという機能、調べている人の検索を手助けし、不明な点は図書館員という専門性によってサポートし、元気づけるというプロの機能が、素人の情報検索の前でその価値を失った、あるいは失ったと思われているとしたら、それはどうしてなのか。



この石松さんとフランス国立図書館長で『Googleとの闘い』を書いたジャンヌネー,ジャン‐ノエル氏との違いは何だろう。



追記(10.18) カレントウェアネスより(http://current.ndl.go.jp/node/14334


デジタル化が進む時代の「図書館の将来」(記事紹介)

CNN のウェブサイトに“The future of libraries, with or without books”という記事が掲載されています。資料のデジタル化やオンライン化が進むにつれ、図書館は市民が対話するためのコミュニティセンターとしての役割が強まっていくであろうという見解や、図書館員の役割が、対話の場の設定・技術サポート・コミュニティへのアウトリーチに変わっていくであろうという見解などが紹介されています。

The future of libraries, with or without books
http://edition.cnn.com/2009/TECH/09/04/future.library.technology/