神田ミートセンター 作り手が売り子に立つ

無限落語の帰りに、日本橋亭のある日本橋から三越本店をこえて、人形町に向かった。神田に向かおうと西に方向を決めて神田エリアへ。

面白い店がないだろうかを神田駅周辺を散策すると「神田ミートセンター」という看板があった。少しレトロな店構えで、お肉屋さんがそのまま飲み屋も併設しているような案配。これらは、この店のデザインにうまく載せられてしまったということになるのだが、よくできているし、ハツ焼きも新鮮でおいしかったと思う。モツ煮込みにレバー系が多かったのは以外で、普通だったら、レバーではなくて内臓も腸系が多いのではないだろうか。レシピで作られているということだろうか。

わざわざ、こういう作りにしているということは面白いことで、書店なんかもそういう新しいマーケティングとプロモーション的な改革というものができないものだろうか。


昭和レトロな肉の殿堂「神田ミートセンター」が開店
http://www.showanavi.jp/news/2009/05/post-292.php


建物は、古民家の解体で出た古材を使用するなど、本物を使うことで昭和レトロの空気感を作り出している。ほかにも、店頭に配置されたガチャガチャや、オリジナルキャラクター「にん肉マン」の顔出し写真パネル、館内に常時流れるオリジナルソングなどの演出によって、昔はどこにでもあった懐かしい商店街の雰囲気が体験できる。

結構昔からあるように見えていたので、だまされたというわけであるが、お肉屋さんが出しているというイメージというか、感じというのはどういうものかを考えてみると、



  • 日々扱っている専門家であること
  • 鮮度がよい
  • 肉の質を理解した上で料理しているという期待感
  • レトロな感じは懐かしさ、癒し



    バイトの店員も、たぶん大学生なんだろうが、高校在学中で父親の肉屋を手伝っているという雰囲気の男の子女の子を集めている感じで、バイトという印象よりも肉屋の娘息子という印象を与えるように作っているのもすごいことである。そして応対がはきはきしていて、マニュアル的ではない明るさを持っていた。



    http://gourmetcaree-tokyo.weblogs.jp/

    「浜倉 好宣のイケてる毎日」のブログ、より



    これは書店に当てはめることができるか?



    その場合、出版社の編集者が書店で売るしかないかも知れない。それをお店ではなくて、自社のHPでやろうとしているのが、我が社のスタッフ日誌である。作り手こそが売り子に立つ、という考えである。