『のだめカンタービレ』最新刊22巻 オクレール先生のことば

のだめカンタービレ』の最新刊22巻はとてもいいと私は思う。オクレール先生のことば「もうちょっとで本物の音楽家になれたかもしれないのに」シュトレーゼマンの「本物とは?」へのオクレール先生のことばがいいなあと思う。


できるだけネタバレにならないように書きますが、もし、勘の鋭い方でいらっしゃる場合には、スキップされて下さい。

のだめカンタービレ』は、のだめという天才的であと一歩で世界でも指折りのピアノ奏者になれるかもしれない女の子の話です。のだめは音楽に天性の才能を持つパリの音楽学校の女子学生なのですが、音楽は好きなんですが、音楽で身を立てていきたいとか、自分で音楽を作り上げたいとか、そういう欲望というか、自分の決意のようなものがありません。音楽大学の師匠で、マスターヨーダとものだめから呼ばれたこともあるオクレール先生は、何とかして、のだめに音楽の自分の一部として感じて、音楽との関わりを自分の本質的なこととして感じてほしいと思い、少しづつ導こうとしています。しかし、天才的であり天災的な指揮者のシュトレーゼマンによって、コンサートでピアノ協奏曲を弾くことになります。さらにその演奏は大成功をおさめます。しかし、そのあと、シュトレーゼマンとオクレール先生がある場所であった時のやりとりがあって、そこでオクレール先生のことばが感動的なのです。

オクレール先生のことば「もうちょっとで本物のピアニストになれたかもしれないのに」シュトレーゼマンの「本物とは?」へのオクレール先生のことばがいいなあと思う。

ここには書きませんので、どうぞ実際に読んで下さい。そのことばは、本物の○○ということの全てに言えることじゃないだろうか。本物の寿司職人、本物の研究者、本物の大工、などなど。本物の編集者ということにも言えるのではないでしょうか。

以下のコメントが面白い。最新刊22巻を予測していると思う。すごい。ただ、22巻からするとミルヒーは、育てる気があったというよりも、事件を起こすというか事態を悪化させるという、究極の選択を目の前に呼び起こしてしまう人、といった方がよいような気がする。どうだろう。

マンガ精読/のだめカンタービレ17巻 (みそしる共同体)
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