政党マニフェストの中に学術ということばがない

衆議院選挙が8月30日に開かれるので、各政党がマニフェストというものを公開している。そのマニフェストを調べてみた。調べるというよりも単に「学術」ということばで検索をしてみたということです。(インターネットでアート支援NPOのことを書いている大澤寅雄さんのブログをヒントにしてやってみた。そちらのブログはしっかりしたものであり、ぜひご覧いただくことをおすすめしたい。)


TORAO.doc
大澤寅雄のブログ。アート、文化、社会など、思いついたこと、知ったことを、忘れないためのメモです。


公明党民主党自民党マニフェストを検索してみたところ、文書の中に学術ということばはありませんでした。このことをどのように考えるべきだろうか、ということを自問している。ないだろうということも予想ができたことであった。ないということはどういうことか、考えてみたい。

芸術、アートと社会を繋ぐNPOというものはあり、様々な地域で活躍している。その活躍がすべて成功しているということはないにしろ、そういう芸術と社会を繋ぐ行動が必要だし、社会的に意味があるという認識は世の中に、広くはないかも知れないが、NPOが存在するくらいにはあるということだろう。常に申しているが、アートマネジメント学というものが、アートとは別にあって、そういう科目も大学の講義の中にはある。一方、学術マネジメント学科というものや、学術マネジメント学というものはない、だろう。

芸術と学術は近いという考え方があって、学芸といういいかたがある。東京学芸大学という大学すらある。だが、芸は社会と繋ぐ必要があるが、学はないのだろうか。学校教育や大学教育というようなもので、学は十分に社会とつながっていると言っていいのだろうか?

学術ということばを学芸ということばとともに、普及したい、と思うのだけれども、そもそも学芸とは何、ときちんと説明するには道具立てが不足していると感じる。

マニフェストに学術ということばが入るべきだろうか?