日本近代文学会のなぞ

森脇が、東北大学で開催された日本近代文学会に参加しました。ぎりぎりで参加を決めましたので、紅葉シーズンであり、急遽、カイコだな風ホテル※に宿泊しての参加でした。

http://www.hituzi.co.jp/staff/staff-nisshi.html

東北だから、場所柄なのか、学会自体の参加者はあまり多くなかったようなのですが、書籍の展示場所へ来られる方は、いっそう少なかったということ。近代文学研究において、研究書の公共性というものはない、というふうに思われているということなのでしょうか。

自分たちが、発信する場合にもっとも中核的なメディアであるはずの、研究書に対して、シンパシーがないということであるのなら、それは自傷行為のように思います。公共性は、参加者が作り出していくものであって、事前にあらかじめ存在しているものではないとしたら、作っていく必要があります。

そういう意識がなければ、学術的活動に公共性は生み出されないと出版人である私は思います。そういう意識がないのか、それが私にとってのなぞです。

参加した出版社は、翰林書房と双文社出版とひつじ書房とのこと。この3社の共通項はなんでしょう。なぞを投げかけましょう。


※カイコだなというのは、火星の井戸掘り人のSさんのことば。カプセルホテルの意味です。