日本語文法学会、肥後橋 二晩

myougadani2008-10-20

日本語文法学会が甲南大学で開催されました。

私とBDは前日の金曜日に入りました。

先生と待ち合わせが、肥後橋なので、その前に、ジュンク堂堂島店、旭屋書店本店、ブックファースト梅田店、ジュンク堂梅田ヒルトンプラザ店を回りました。ブックファーストの棚は、店内のレイアウトが見やすくて、モダンな感じでよい感じでした。昔のリブロのような印象がしますが、どうでしょう。新任の語学担当の方が、翌日朝9時に行った時に会ってくれなかったけど、いいとしましょう。こちらも忙しい手を止めていただいて、何か情報を提供できるわけではなりませんので。次回を期しましょう。

ジュンク堂梅田ヒルトンプラザ店の増床、楽しみです。言語学書の担当の方ともお話しができてよかった。言語学の書籍も充実してくれそうです。11月15日とのこと。5階まで上ってきてもらうのがたいへんだと思いますが、上がってくればそこは本の世界、品揃えも失望しないでしょう。

その後、肥後橋の小さな和食のお店へ行きました。BDの姉のお薦めの店の「このは」というお店で、『議論のデザイン』の刊行のお祝いを牧野由香里先生といたしました。

http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27007777/dtlmap/


女性のためのグルメ情報(関西)


【和食・肥後橋】料亭「つる家」出身のご主人と奥様のあたたかい接客でいただく、本格割烹。しっかりしたダシに、旬を意識した甘い野菜を合わせた料理が好評です。夜のおまかせ、先付から水菓子までで5,000円台〜。


予約のときに、夜の食事は、「おまかせ」しかないと聞いて、少し驚きましたが、なるほどと思います。仕入れの値段の決定的に違うチェーン店系の和食屋さんと張り合っていくためには、その店のその季節ごとに選択して、仕入れて料理した味を楽しんでもらうという方向が正しいし、仕入れの無駄がなくなるのでリーズナブルな値段を設定することができます。このようにもてなしたいという食事を丁寧に出していくことがお客さんに受け入れられたら、店を続けていくことができます。

お客さんの求めるもとと出すモノがことなってしまうと非常に危険ですが、お客さんの求めるものをうまく探り当てることができるのなら、そういう料理の出し方もあります。(これは本屋さんにも、何の商売にも言えることでしょう。)

満足できる味でした。秋に入り口にあったおいしい和食だったと思います。女将さんも魅力的でした。若い夫婦でやっている和食のお店です。肥後橋は、はじめていきましたが、面白いところです。


書籍についていうと難しいところです。ひつじ書房は、いわば割烹のような出版社ですが、600部くらいしか作っていない本が、8000円で、高いとおっしゃる方が、日本語教育学会でいらっしゃいました。その方の感覚はファミレスなのでしょう。私たちは、ファミリーレストランではなくて、研究者のための少数かも知れませんが、研究に志している人のための本を作っています。でも、味の分からない人というのはいて、というよりも、自分が作り手(書き手)になることを考えてみたことのない方がいて、そのような方はファミレスと割烹の区別がつかないわけですが、そのことをせめても仕方がないことです。

おいしい料理を出し続けることができるためには、お客さんがその貴重さ、重要さを理解してくれて、支持してくれることが大事なことです。割烹の主人としては、あまり直接は説明したくないところです。どうでしょう。







『議論のデザイン』どうやって、隣接ジャンルと結びつけていったらいいのでしょう。

たとえば、ハーバーマスはコミュニケーションが市民社会のキモであると言いますが、私にはそれ「題目」しか話していないかのように聞こえます。南妙法蓮華経でしょうか。南無阿弥陀仏でしょうか。でも、それをどうやるか、というのが、重要ではないか。それは臨床という考えのように思います。ギリシャ哲学から、公共性を唱えるとどうも実際というのがでてこないように思うのです。それを越えるための本が『議論のデザイン』です。


コミュニケーション、街作り、ハーバーマス、対話の哲学、ディベート、などなど。隣接分野との接続が課題です。談話研究は盛んになりつつありますが、臨床的な視点は重要だと思います。


このような挑戦的な内容の書籍を作ることができることは、編集者にとってとても大きな醍醐味です。公刊することによって、まさに議論が起こってくれることを願っています。







翌日は、19日京阪線開通というホテルの中の和食屋さんで、編集の打ち合わせをいたしました。前日のこのはとも近い、福島ー肥後橋エリアのいっかくといっていいのでしょうか。著者の一人のZZ出身のT先生は来月、ご結婚とのことでおめでたいことでした。おめでとうございます。







偶然、二晩、肥後橋かいわいで食事をいたしました。堀のかぜが涼しく、大阪が水の都ということを感じた二日間でした。

土佐堀
Walk in Osakaより
http://page.sgy3.com/




お店の写真は以下より
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0664450058/index.html