public relationsのpublicはマスメディアのこと?顧客のこと?

myougadani2008-07-22

広報とプロモーションについて考えている。

私が、JJT大学で出版に「広報」について話すので、そのためのスライドを作っている途中でどう教えようと疑問に思ったのが発端でありました。また、「自分を編集する」という課題を与えているので、自分をプロモーションするということを考えてもらいたい、このふたつのことがプロモーションについて考えようと思った理由です。

学生さんには付け焼き刃で申し訳ないわけです。

  1. 広告は、お金を払って媒体で告知をすると言うこと
  1. 広報は、マスメディアに取り上げてもらうことでその企業の製品や経営状態などを広く知ってもらうこと(広報はPR(public relations))

では、プロモーションはというと、sales promotionであれば、これは販売の促進となり、sales & marketingを手伝うものとなります。

企業の方針を世に伝えるということになるとcorpolate identityを世の中に伝えるものになります。sales & marketingと関わりますが、会社全体のあり方を伝えるものにもなります。顧客開発、市場開発とも関わるわけで、顧客開発、市場開発がまさに marketingであるという考え方にたてば、marketingですが、marketingと言っても、狭い考えでは、単なる営業と変わらないことをいう企業ももあるから、そうなると企業ごとの仕事観、ビジネス観によって、捉え方が変わってくるということになります。その企業ごとのビジネス体系に依存するということになるのだろうか。

ひつじ書房では、prmotionを単純なsales promotionとは捉えないで、現在の出版状況へどう立ち向かっていくかということを伝えること、どういう出版社かを伝えるようなものも含めて考えたいと思っています。

さて、そうした場合にJJT大学でやっている「個人を編集する」ということと関連して考えると「個人をプロモーション」するというのはどう位置づけられるのでしょうか?

自分を伝えるということは、とても重要なことであり、たとえば、就職の面接の時の「売り込み」は、自分という商品を売り込むという点でsales promotionかもしれませんが、それはその企業に対してという場面性はあるにしろ、それは人生が掛かっているわけで、単純にsalesと言わなくてもよいのではないかと思います。

もし、広報がPRであるのなら、一般に言われていることばの自己PRというのはちょっとおかしい使い方かも知れないですね。自己プロモーションと呼ぶべきか?自己紹介というのが、よいか?

とすると「紹介」と呼ぶのが良いのか?

企業紹介(プロモーション)と呼ぶのがよいのかも?

うーん、考えているとさらにpublicというのを限定しすぎなくてもよいのではないかと思い始めました。public relationsも(メディアを使って)public(公衆)との関係ということであれば、この企業紹介ということになるでしょう。マスメディアを使って、広告代を払うのではなく、というのではなくて、狭い意味でマスメディアに限定せず、ダイレクトメール(郵便でもeメールでもweb)でも、どっちでもよくというのなら、それが広報であるというのなら、広報ということばでよいはずだ。

そういうふうに考えるべきなのだろうか。

customor relationsといういい方もありえるかもしれないと思ったのですが、googleで検索するとどうも飛行機のチケットのマイレージのような顧客に対する個別的な関係を維持するような具体的なサービスをいうようなので、この英語は使えないようです。


追記 はてなで検索したところ、次のような説明があった。我が意を得たりの説明です。洋書を読まないとダメかもしれません。


本来の定義 

* 組織とそのパブリックの間に、双方の利益をめざして、双方向のコミュニケーション(two-way communication)を維持するすべての活動。上の”一般的理解”で述べた組織→publicのコミュニケーションフローと並行し、public→組織のフローを確保し、パブリックとのコミュニケーションを通じて、組織の意見や行動“も”修正/順応することを含む。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/Public%20Relations