出張校正と下版

2月は、学術振興会の出版助成金をいただいての刊行のデッドラインである。何があっても2月中に本にしなければならない。そうしないと助成金が交付されないのである。

もっと早く原稿をいただけれいれば、こんなあわただしく本を作らなくてもすむのにと愚痴りたくもなるが、それは押さえて…。

今週は、N先生が2日、H先生が1日ひつじに来られて最後のつめをした。

ひつじは、英語の本を出せるようにすると見栄を切っているわけだが、英語の本はまだまだつらい。その理由は、日本語の本であれば、働く勘がはたらかない。日本語の本であれば、いろいろな選択肢から自分の考えで選ぶことができるが、英語の場合は勘がないので、いちいち、シカゴマニュアルとかオックスフォードマニュアルや海外の学術書を見ないといけない。

和文では、ほとんど全くと言っていいほどこういうときはこういう風にすればいいというようなものはでていない。

また、内容を斜め読みということができないから、あぶないところをさっと読むと言うことができない。もし、きちんと読むとしたら現時点では和文の100倍くらい時間がかかるだろう。実質的に無理と言うことになる。

となると、基本的に先生の原稿を信じ、先生の校正を信じるしかない。煉瓦をもくもくと積んでいくような感じ。これもつらい。

アカデミックな英文が読めるようになること、アカデミックな英文書の作りをマスターすること、それが必要と言うことだ。さらには、それだけの労力をかけてそのもとがとれるような販売体制を作ると言うこと。