売り物と製品

売り物と(最終消費物としての)製品は違っている。

何が違っているかというとコストというのが違う。

売り物の場合、コストはかかる経費という意味と元手という意味があるが、製品には元手という意味はない。

いい方が曖昧ですね。

仕入れて売る、あるいは作って売るという場合の品物をここでは「売り物」と呼ぶ。

買って自分で使ってしまうものをここでは製品と呼ぶ。最終消費物と言った方がわかりやすいだろうか。

出版助成金をもらおうと見積もり書を作る場合、かかるコストを書いて提出するが、減額される。これは売り物だから、許されることなのだ。最終消費物の場合はあり得ないことである。値段を下げるということは、仕入れコストと製作コストと人件費を下げると言うことになる。実際にかかるコスト額よりも低い査定額となれば、受注しないということしかない。

一方、売り物の場合、100万円かかります。刊行補助は80万円だったとします。20万円減らされた場合は、その分多く売ることで回収することが可能になる。なので、見積もりの意味が違うと言うことだ。