パネル 教育と文法をつなぐ方法論

日本語教育学会 パネル 「教育と文法をつなぐ方法論」



盛況だったのではないでしょうか!



以下は、パネルの発表への感想ではなくて、主旨についての感想です。

私は、日本語教育のコアは、何と言ってもやはり日本語ということばの教育だと思います。ことば以外のインターラクションも重要だとしても、ことばのやりとりがメインであると言っていいのではないでしょうか。人間という生き物は、何と言ってもことばによって、自分を認識し、人と関わると思うからです。社会性もことばと関わったものとしての社会性だと思います。日本語教育の中で、ことばの教育が重要視されてきたことには理由があります。


ことばの研究にもいろいろあり、狭い意味での文法が中心でいいのかという批判はありえることです。とはいうもののシステムということを考えると文法というものが重要であるし、文法以外のジャンルについて、研究しようという場合に、何らかの研究プログラムが必要であり、その場合も文法研究プログラムは参照されるべき項目なのではないでしょうか。プログラムは不要だというのなら、問題外ではないでしょうか。コミュニケーションが重要だというのなら、定延先生たちがやっているようなコミュニケーションについて実際に研究するプログラムを持つべきだと思います。私はプログラムを提案しないで、ただ提案や批判だけしているということが多いように感じています。ということで、私は「文法教育研究再興」ということを以前から思っているのです。


それぞれの研究発表が私にとっては面白いものであり将来に期待が高まる内容でした。


書籍も出すのでヨロシク!というところです。