2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「反省的研究者」はコンサルタントか

【書きかけ】ドナルド・ショーン.佐藤学,秋田喜代美[訳](2001)『専門家の知恵 反省的実践家は行為しながら考える』ゆるみ出版 という本があって、名著だと思う。反省的実践家という考え方とことばを広めた本である。ところが、この本の中に反省的研究者…

大学生の奨学金、教員になれば返済しなくて良い仕組みを復活せよ

大学生の奨学金について少し考えてみる。学術的世界の公共性、ということに絡めて。 昔は、大学生で奨学金を借りていても、教員になると返済しなくてもいい、という制度があったはず、と思っていたのだが、教員になると、返済が免除になる奨学金の制度は、平…

新事業開始につき 社長アシスタント、応募・求人します

ひつじ書房では、オンライン洋古書店abebooksと取引開始し、ひつじ書房の欧文学術書籍の販売を行います。つきましては、取引書類に書かれている英語の文章を読むことができ、受注・発送業務をこなす頃のできる程度の英語力があり、書籍販売に興味のある方を…

正林堂店長の雑記帖への異論 公共的情報は無料か

正林堂店長の雑記帖というブログがあって、>群馬県渋川市の小さな本屋の店長が、本に関する話やお客さんとの会話、地域での出来事、ホームページの更新情報などを気ままに綴ります。と書いてある。群馬県の本の情報、街の書店の現場、かならずしも平穏とはい…

電子書籍を巡る対話

S:電子書籍って言うけどさ、それは紙の本で言うと装丁のことなのか、それとも中身のことなんだろうかね?容れ物のことなのか、それとも中身のことなんだろうか?D:たぶん、今言われているのは、ほとんど区別してないで言っているんじゃないのかね。S:区別し…

欧文書籍の販売を目指して崇文荘書店さん訪問

人文系・社会科学系中心の洋古書の専門店、崇文荘書店さんを訪問しました。 http://www.subun-so.com/ 崇文荘書店さんが、アメリカの古書店abebooksを通して、世界に書籍を販売されているので、英文学術書を世界に売りたいと考えているひつじ書房にとって大…

欧文組版2 シングルコーテーションとアポストロフィー

欧文組版について、第2段。 現在、『Writing for Academic Purposes』という大学の教養課程向けの教科書を作ってる。アカデミックライティングの本ですが、本文は欧文ですね。アドビガラモンドで、組んでいますがよく見ると字間に微妙な点があって、いろい…

学術出版の5つの段階

おはようございます。朝、通勤中に考えました。(もとはtiwitterに140文字で分割して書いたものです。せっかくなので、ブログに載せておきます。)学術出版には5つの段階があります。生産・研究。評価。享受。転移・交流。消費。生産・研究は、研究自体を生…

これは社長のわがままか 2

たまにイラストレーターさんから、お仕事がほしいのでメールをしました、というメールが来ます。こういうと本当に偉そうだが、ほとんどがダメである。ダメというのは、イラストがダメなのではなくて、営業、売り込みとしてダメなのです。本当に偉そうですね…

これは社長のわがままか

ひつじ書房で研究書を出したいと言われることがある。そのことは大歓迎であるし、そう言っていただけるのはとてもありがたい。でも、そういわれてどうやって打診したらいいでしょうか、であるとか、企画書を受け付けていらっしゃいますか、と言われると私の…

図書館で起業したラーメン屋さん「らすた」とWEBマンガ

ビジネス支援図書館推進協議会を立ち上げた時、公共図書館を使って起業した人を探していた。必死で探したのだけれども、ほとんど見つからなかった中に日吉のらすたというラーメン屋さんが図書館を使って、駅の昇降客、人口比、などを調べて店を開く場所を調…

欧文組版 字間の不思議 Letter-spacedなスモールキャピタル

欧文組版では、字間が難しい。このことに気づいたのは本当に最近である。なさけないことにInDesignなどで組めば、きちんと組めるはずと思いこんでいた。実際には違和感を感じていたのだけれど。大文字が並んだ時、文字ごとの字間の調整が必要になるのだが、…

英文書籍海外販売への道 実行編1

ひつじ書房は、欧米圏での書籍の流通をしようと思っている以前にも同じことを書いたことがあるかも知れない。いつも同じことを繰り返し述べている。何度目の正直か、わからないが、実際に、動き出した、動かしはじめたのでもうここで整理しておく。ひつじ書…

MISAKO & ROSENと長栄軒

大塚駅から徒歩10分、画廊、MISAKO & ROSENに行ってきました。茂木綾子「Beyond Beyond 2010年3月7日(日)- 4月4日(日) オープニングレセプション (サンデーブランチ) 3月7日(日)11:30-15:00 http://www.misakoandrosen.com/ 茂木綾子さんの作品につ…

大矢俊明先生の第7回日本独文学会賞のページ復活

「2009-10-21 第7回日本独文学会賞選考結果」http://d.hatena.ne.jp/myougadani/20091021、で、せっかく受賞の告知がされるページがありましたのになくなってしまって残念であると書きました。そのあとで、何かの機会に、打ち合わせの時だったと思うのです…

ロボット演劇 大阪大学出版会

ひつじ書房の著者でもあり、役割語の研究で広く知られている金水先生から、『ロボット演劇』の刊行を先日教えていただいた。金水先生は、大阪大学のコミュニケーションセンターの所長をされているとのことで、この書籍のもとになったプロジェクトに関わって…

言語研究関係の催し、研究会開催の告知のつぶやき(さえずり)をはじ

水曜日発信する予定のメール通信に書きました文章です。twitterというインターネット上のサービスがあることをご存じかと思います。以前にそのサービスについても少しメール通信で述べたこともあります。先週、ある催しに出かけまして、月刊言語が休刊になっ…

プレスリリース用献本の憂鬱

プレスリリース用献本の憂鬱 ひつじ書房は、言語学というジャンルの書籍を刊行している。普通の人、サラリーマンとか、サラリーウーマンとか、おじいさん、おばあさんが読むような内容かというとそうでもない。しっかりしているジャンルであるために、景気の…