2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アニメの殿堂 ひつじ書房の責任販売制

朝日新聞のアニメの殿堂についての記事で、浦沢直樹が、マンガはエログロも含めて、価値が多様であり、すべてのものを収録するのでなければ意味がないと言っていた。これは、面白い発言だ。◆気味の悪い「国のお墨付き」(浦沢直樹氏)我々は既存の芸術作品と…

『マイノリティの名前はどのように扱われているのか』朝日新聞の書評

『マイノリティの名前はどのように扱われているのか』朝日新聞の書評欄で紹介されました。毎朝決めて新聞を読むとか、ラジオを聞くであるとか、決まった番組を視聴しているであるとかの決まった習慣は私にはないのですが、今週日曜日(2009年6月28日)、朝ご…

学術書の本作りにおける仕事 スタッフとラインの融合

本作りといってもいろいろあって、その中でも学術書の本作りは、学術書の本作りの作り方がある。学術書の本作りとしての面白さがあるし、たいへんさ、つらさもあるし、やりがいもある。何が楽しいか、充実しているかというと、何か新しい発見とともにいるこ…

暴力論

野間宏の会で、塚原史さんが、触れていた翻訳書。暴力と言っても殴る蹴るという話しではなくて、議会制民主主義ではだめで、ゼネストなどの社会の実際の行動を通して、政府を倒すという思想。著者は、当時の組合主義社会主義者ということだが、ファシズムと…

鎌倉ラーメン 静雨庵

鎌倉にお住まいのS先生に、自宅によって下さいとの葉書をもらったので、TSを同行して鎌倉へ。昼は、ネギラーメンを静雨庵で食べました。ここはネギラーメンというラーメンがおすすめとのこと。醤油ラーメンで、さっぱりしていて、でも味は淡泊すぎずにコクが…

共有サーバーの不調 Mac OS X serverの断片化

ひつじ書房では、作った本のデータ、日々の先生方への手紙、契約書、業務的な資料などなどをネットワーク上の共有サーバーに蓄積している。Mac OS X serverに共有の場所を作って仕事をしているのだが、そのマシンが先週立ち上がらなくなってしまった。別のハ…

国英文青年、創刊

国英文青年、創刊というのはどうだろう。国文学休刊、英語青年休刊と、文学研究の商業雑誌が休刊ラッシュである。夏目漱石は、英文学出身の文学者だし、英と国を分ける意味はないのではないか、ということで国英文青年というのはどうだろう。どうせだから、…

円丈 ろんだいえん 21世紀落語論 「落語に逆に落語に」の書。

ろんだいえん―21世紀落語論 (単行本) 三遊亭 円丈けっこう辛口なのに嫌みがないのは、心底、落語を愛しているからだろう。だからこそ、改革者なのだ。私が敬愛する詩人、小野十三郎のことばを借りるなら、「落語に逆に落語に」の書。 http://www.amazon.co.j…

ことばを持てる人とことばを持てない人 野間宏の会

第17回「野間宏の会」 「シンポジウム 文学よ、どこへゆく?」に参加しました。土曜日。藤原書店さんが事務局をつとめています。古風なシンポジウムで、今時めずらしいのではないか、朗読あり、ギターの演奏あり。会の内容は、参加する価値のあるものであっ…

忘れられた精神分析医ハリー・スタック・サリヴァンと言語学

精神分析医サリヴァンは思い出されうるのだろうか?忘れられたというよりも、精神分析業界以外ではほとんど知られていないハリー・スタック・サリヴァンという精神分析医がいた。日本では中井久夫さんが精力的に紹介しているけれども、たぶん、人文科学の世…

草稿 学術出版助成と学術出版 その2

前回、経済的な規模が新書の24分の1であると述べた。経済的な規模が小さいと言うことは、一方では可能性であるということを述べたい。規模の小さな言論を世の中に出すと言うこと、そのことの重要性。学術出版は、マスコミではなくて、ミニコミあるいはミド…

草稿 学術出版助成と学術出版 その1

草稿 学術出版助成と学術出版 その1大学出版部協会の機関誌に掲載する文章を書いております。その前半部分をアップします。 学術書を刊行している出版社のことを学術出版社といういい方をするわけだが、実際には総合的な学術出版社もあるが、多くの場合は、…

裁判とことば 法言語学の入り口

『裁判とことばのチカラーことばでめぐる裁判員裁判』刊行これまでの裁判の本と違うのは、裁判制度の解説や裁判のことばの難しさを述べた書籍ではなくて、裁判にまつわることばの機能、不思議、現象について書かれたものです。単に「ぶつかる」と言った場合…

2009年春、関西言語学会前後の出張 飯田屋惣平でグレの焼き魚

日本語学会がインフルエンザで流れてしまって、その後の関西で開催される言語系の学会ということで、関西言語学会に行きました。春には書籍がだいぶ多く刊行されて、その本たちのお披露目という意味もあるし、できた本のお祝いを申し上げる機会でもある。ハ…

新エディターシップ 編集という仕事の社会的認知

外山滋比古さんのかつての本の新装復刊という性質のものなのだろう。以前のものは読んでいない。後書きによれば、最初の2つの章が変わったということのようです。http://www.msz.co.jp/book/detail/07469.html 出版人にとっては、バイブルのような書籍とな…

異文化間教育学会でラップをきく

先週の土日、雨の中開かれた異文化間教育学会に出かけました。段ボール箱11箱に本を詰め、ヤマト便で発送し、学芸大学S棟の廊下に本を並べた。出荷にともなう仕事は、Tさんが全てを担当しました。私は、箱から本も出さないし、並べもしない。全部彼女に任せ…